2017-01-01から1年間の記事一覧

憎たらしさに呆れ

「仕事行きたくない」突然俺の上に乗った女は困った顔で駄々をこねる子どものようなことを言い始めた。これがお互い裸であったら官能的なワンシーン間違いなしだが、残念ながら違う。お互い着衣のままである。年季が入っているからか沈みがちなベッドに横た…

駆け抜ける

あなたが好きなあなたに似たキャラクターのマグカップをたまたま出先で見つけ包装して貰ったあと、駆け込んだ雑貨屋で小さな封筒とカードを買って"今年の夏は楽しかった"と記したら鼻で笑ったあなた 憎まれ口叩きながらもマグカップを使ってくれているあなた…

ゼロになって、ちゃんともがく

目を覚ますと午前5時、シングルベッドの横で寝息を立てる家主、顔を両手でぴったり覆っていなければ眠れない家主の癖に気づいた早朝。 以前来た時に家主に「タバコを吸うならベランダで吸え」と言われたことを思い出し、アンダーウェア1枚の姿で慣れた手つき…

no title。

「もう無理だよ」何年振りかの何度目かの言葉。 その度に受け止め方は違う、憎しみあった10年前。「元気でな」と握手をして別れたサザンテラスは7年前。「ありがとう」とちょっと泣いた田端駅は4年前。 大小は関係なくとも悲しみは抱えることには変わりない…

トーキョーと生きる

マリブコーク、テキーラ、総選挙浮き出てる胸骨丙に感じる感触今夜は誰だろうタバコの煙で泣き出した女 鳴り止まないメッセージ遠巻きで見ている誰かTVでじっと見るフランス映画都会の喧騒、これがわたしたちの日常です何もわからないまま走りだす夜景&夜警…

hostage

深夜深酒からどうしようもない事実を見つめる。 真っ暗な部屋 遠くの灯台の灯り 波の音 理性を持ってしまったら負けという遊び。 ドキドキはしない、けれど安心感があるよ、 俺はそう思う。お前は?という答え合わせ。息が上がっても答えは上がらない。 気が…

コンクリートジャングルトーキョー

深夜1時過ぎ、終電はとっくに過ぎ去りタクシーで帰ることしか選択肢がないゆったりとした時間に西新宿を歩く。幼少期1番近い都会が新宿だったからか、コンクリートジャングルトーキョーのカオスな街、新宿に強く憧れを抱いてる。品川のタワーマンション?勝…