いっそこの身を

「x'masから今日まで全くついてなくて可哀想」

その言葉に笑うこともできず寝っ転がり汚い空調を眺め燃え尽きていた。

 

ダンボールの雪崩に巻き込まれ年始初の労災で途中退場を決め込んだ。

哀れんだ同僚が私の腰と背中に湿布を貼ってくれた。会社の人間に背中と腹を晒すのはいつもなら恥ずかしいが恥じらいも生まれなかった。心配したオーディエンスもいたので視聴者数は割と多かった。

 

「お前、うちの家来たら10kg以上太らせてやるよ」「痩せすぎだわ」「腹筋バキバキだな」

いろんなコメントにリアクションもとれず、

一筋の涙を流し、"働かないのが売りなのに、働きすぎてこうなったのだからもう働かない"と冗談を飛ばしてみると心配した同僚に患部を叩かれ、今度は鼻水まで出た 

 

年始から身体を張ってみんなに笑いを提供して、タクシーの予約をスマートフォンでやってみる。俺は何なんだこんちくしょう

 

そんな感じで生きてる俺に起死回生の光はやってくるのか?